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縄で描かれた書を、一幅の美へ

kisaragihyougu
6月13日
読了時間: 1分

今回ご紹介するのは、緊縛師の方による独創的な書を掛軸に仕立てた一幅です。


作品は、鮮やかな黄色の紙に、縄を用いて力強く描かれた現代的な書。大胆さの中に繊細さも感じられ、ひと目で強い印象を与える個性的な作品でした。


こうした存在感のある作品を表具する際に大切なのは、作品そのものを引き立てること。表具が前に出過ぎれば作品の魅力を損ない、反対に控え過ぎれば全体のまとまりが失われてしまいます。


今回は、中の作品の持つ躍動感や現代的な空気を生かしながらも、決して目立ち過ぎない裂地や配色を選び、掛軸全体として自然な調和が生まれるよう仕立てました。


表具は単なる「額縁」ではなく、作品の魅力を最大限に引き出すための大切な役割を担っています。作者の表現と表具の意匠が響き合い、一幅として完成したときに生まれる美しさがあります。


伝統的な技法を用いながらも、現代ならではの感性を取り入れた今回の掛軸。新たな表現との出会いに、表具の奥深さと面白さを改めて感じた仕事となりました。

掛軸仕立て後

作品に合う裂地の検討

 
 
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